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2007.04.13更新 |
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本会議一般質問 「地域資源の最大活用について」 H18.06.09
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| ◆上島よしもり 議員 |
発言通告に従い、順次質問してまいります。
まず初めに、午前中にも質疑がございました、団塊の世代の大量退職を迎える区としての対応をお伺いいたします。
区といたしましては、生涯現役推進課を介護保険担当部の中に設置されまして、区の姿勢は一見、限定的にも見えなくもありませんが、既に三月議会の議論の中では、総合的、全庁的な取り組みを行うというような答弁をいただいております。
私は生涯現役ということを考えたときに最も力を入れていくべきところとしては、自分の存在価値を意識できる、つまり世田谷を担う人材として活躍していただくことが重要だと考えております。しかし、実際には、各課の検討内容を伺っておりますと、退職者という新たな地域資源を最大に生かすという姿勢を持っている所管が非常に少ない。結局のところ、消極体制ではないかと思えてなりません。
財政問題しかり、自治体を取り巻く環境は厳しくなる見通しであり、自治体の地域課題は多岐にわたり、もはや行政だけでは解決できない事柄が非常にふえ、地域で活躍する人材の慢性的な不足など、区としても課題を認識していただいていることと思います。まさに地域回帰する人材の活躍の場は決して少なくない状況にあります。
私は、この二〇〇七年問題を問題というふうにとらえるのではなく、むしろ、今後の大量退職時代、言いかえれば地域回帰時代を、これまでの区政の枠組みを緩やかに変えていく好機ととらえるべきだと考えます。執行部にはもっとその辺を全庁的に徹底していただくことをまず要望し、基本的な点を質問させていただきます。
既に他自治体の先進的な取り組みが聞こえてくる中、世田谷区として生涯現役社会に向けた総合的な体制をどのようにつくっていこうとお考えか、その中で、今年度どう進めていこうとお考えか、まずお伺いいたします。
そこで、私が必要と考える具体的な取り組みについて二点だけ伺います。
まず、産業振興公社での取り組みであります。
今後、退職される方々の多くは日本経済を引っ張ってまいりました世代でありまして、それぞれの専門分野において重厚な経験と高度な技量を有している方々が多くいらっしゃいます。退職者の雇用は、これまでシルバー人材センターが中心に行ってきておりますが、別次元のカテゴリーが必要になってきております。
金融、財務、人事、企画調査、営業、広告など、その方々の第二の人生はさまざまでありますが、中には地域にかかわりながら職住近接で仕事を続けたいという方や、地域産業に貢献したいという方もいらっしゃるでしょう。団塊の世代の再雇用はある程度市場が整いつつありますが、それとは別に地域性を持たせた雇用というものの需要が高まるものと見られ、同時に世田谷区の今後を考えても、その辺の政策は必要であると思うのです。
そういう意味で、そういった退職者と区内企業とのマッチングが必要であり、産業振興公社の事業としてうってつけではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
あわせて、創業支援というところでは、退職者が目指していく企業といたしまして、最小経費で最大利益という一般的な企業ではなくて、社会の仕組みを補完するようなコミュニティービジネス、つまり、限りなくNPOに近い社会貢献型の小金を流動する程度の企業をという向きがあろうと考えます。
それには、地域社会の課題という膨大な情報を持つ区が公社を通じて、NPOではなく企業ということで、より節度を持って連携していける、そしてお互いメリットを享受できると考えますが、こういったこれまでにない創業支援、企業との連携のあり方を模索し準備しておくべきと考えますが、いかがお考えでしょうか、お尋ねいたします。
もう一つは、教育への活用でございます。これまで地域から離れ、会社に専念されてきた方々とお話をしますと、やはり教育に対する関心が非常に高く、第二の人生は次世代の育成に力を注ぎたいと考える団塊の世代の退職者は少なくないと思います。よりよい社会を築いていくために教育が基本となることは論をまたないわけでございますが、教育のかなめは教育する人材にあります。
課題は財源、つまり人件費の課題があろうと思います。これまで総合的学習の時間などにおいて、地域を通じたそういった地域人材活用はなされてきておりますが、まだまだ狭い範囲であり、学校カリキュラムの関係上、制約があり、また、学校教育という文化の中で、どうしても広く人材を活用することは簡単ではありません。
そこで、授業などの学校教育の中ではなく、新BOPなどの放課後対策において活躍の場があるのではないかと考えます。放課後対策も、これまでのような遊び中心ではなく、勉強もできる、図書館も活用し読書もできる、大人としっかり話ができる、そのような環境づくりが求められていると思います。人生の経験、社会の経験を十分踏んでこられた方々にぜひお力をおかしいただくべきではないかと思います。
もちろん大切な子どもたちの教育に携わるわけでございますから、だれでもいいというものではなく、一定のプログラムや手続を用意していく必要もあるかもしれませんが、児童生徒にとって大変価値のある環境となるはずであります。このように、放課後対策への活用をいかにお考えか、お尋ねしたいと思います。
以上、具体的な施策についてどこまでお考えか、まさに生涯現役社会への区の意識を示すバロメーターになると思いますので、積極的なご答弁を期待いたしまして、次に移ります。
清掃事業の民間委託についてであります。
時間の関係上、要点だけにいたしますが、ごみ処理の姿は、私たちの文化、自治のあり方を端的に示すものであります。地球規模の環境問題、リサイクルの推進、美しい町への関心、そして取り組みが増してきている中でありますが、現在の都市生活の中で法的、時間的など制約のある行政サービスでは、果たして合理的なのか、効率的なのか、もしくは公平なのかという点を、今後の清掃事業のあり方の中で十分に考えていかなければなりません。私はその先にサービスの提供を柔軟に用意し、かつコストを抑えていくことを両立するのであれば、民間委託という道におのずとなっていくだろうと考えております。全国的に見ても、ごみ収集事業の民間委託は、完全な形ではないとはいえ、かなり進んでおります。
そこで、方向性として民間委託へ向かうべきと考えておりますが、どのように区はお考えでしょうか、お伺いします。
そして、その第一歩として、粗大ごみの回収を民間委託に踏み出すということで行っていただきたいと思うわけでございますが、その辺についていかにお考えか、以上二点お伺いし、最後の項目に入ります。
書道教育の充実について伺います。
世田谷区は美しい日本語を世田谷からと称し、国語教育に力を注いでいるところであります。具体的な全体像は秋ごろに示されると伺っており、厚みのある内容を心から期待しているところでありますが、私はその中で、書写、書道の充実を行っていくべきと考えております。
ご案内のとおり、パソコンなど情報機器に囲まれる時代にあって、若年層の文字離れ、活字離れが進んでいます。情報化社会がさらに進んだ今日、むしろ重要視されてきていると思います。
現在、小中学校では書写ということで、低学年は硬筆、高学年からは毛筆で、カリキュラム上は年三十時間の時間をとっています。しかし、実際は他の教科におくれがある場合などは、最も振りかえられてしまうことの多い教科であると言います。確かに、受験等で求められる学力に直接関係ない教科として軽んじられるのだろうと想像にかたくありません。
書写、その先にある書道は、姿勢を正し、言葉の意味を考えながら、落ち着いて一画一画を意を込めて書くことで心を整え、情操を涵養するものであります。既に取り上げられております漢詩、漢文とともに修めることで、日本人としての教養の基礎が身につくことが大いに期待できます。
ご案内のとおり、勉強ができることと教養があることは全く別次元でありますが、昨今の人心荒廃の著しい世相を見ておりますと、教養をいかにはぐくむのかということに、教育はもっと重心を置くべきであると強く思うのは私だけではないと思います。
さらに、美しい日本語という意味では、国語を形成する文字、その文字の真の形は筆でないとわからない部分があります。早い時期から文字の本当の形を体で覚えていくことが肝心になります。また、書という美をたしなむということで、よいものを見る目や身の回りを整えるという視点が自然に身についていくものと言われております。そういう意味で、現在硬筆で学んでいる低学年からも毛筆で書写を行うことが本来望ましいのでございますが、それは現在の学習指導要領では実現できず、日本語教育特区として初めて行えるものなのであります。
さて、具体的な取り組みの形としては、区内の書家にもお手伝いいただきながら、美しい日本語の授業をということで進めていただきたいと思いますが、その点についていかにお考えかお伺いいたしまして、私の質問を終わります。(拍手) |
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| ◎亀田 介護予防担当部長 |
生涯現役社会に向けた区の取り組みについて、総合的対策が必要というご質問に対しましてご答弁いたします。
生涯現役推進につきましては、基本計画のリーディングプロジェクトの一つとして、区の重点施策を牽引する横断的な取り組みであり、区としての総合的な対策やプランが必要と考えており、作成に着手したところです。
その中で、まず二〇〇七年問題への区の対応が急務であり、お話のように、団塊の世代の大量の地域リターンを契機として、意欲ある新たなシニア世代を積極的に活用し、多岐にわたる活動につなげる仕組みづくりが不可欠であると認識しております。
現在、団塊の世代を対象とした区の事業や区民の力を活用して公共的サービスの充実を図る制度などに関しましての庁内調査を全庁的に実施しており、今後、公共的サービスや地域活動における新たなシニア世代の活躍の場づくり、人材の育成プログラム、地域活動のメニューの開発等について、さらに検討を進めてまいります。
新たなシニア世代の地域リターンについては、議員ご指摘のとおり、量及び内容の面でも、区政運営や地域活動のあり方に大きな影響が出ると予想されます。区といたしましては、保健福祉領域にとどまらず、一層総合的、多角的な取り組みを進めてまいりたいと存じます。頑張らせていただきます。
以上でございます。 |
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| ◎水戸 生涯学習・地域・学校連携担当部長 |
生涯現役社会に向けて、団塊世代の教育への活用についてでございます。
学校の放課後対策に団塊世代の方々の経験や知識を生かすことは、子どもたちに多様な生活体験をもたらすとともに、地域の教育力向上の活力として大いに期待できるものと考えております。
現在、小中学校の放課後の活動として、新BOP、遊び場開放、STEP、部活動等を実施しております。また、学校図書館の地域開放についても、モデル校において試行、検証する予定でございます。これらの活動の担い手はボランティアから非常勤職員まで多様な形態となっておりますが、多くの団塊世代の方々にご活躍いただけるよう、学校の活動内容や事情等を踏まえ、今後対応を検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。 |
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| ◎若林 産業政策部長 |
団塊の世代への対応の中で、いわゆる産業振興公社等での施策、こういうご質問をいただきました。
団塊の世代の対応については、お話を申し上げていましたとおり、区としては助役を長とする生涯現役推進会議を設置し、全庁横断的な取り組みを開始したところでございます。
このような対応策の中で、雇用・就労施策も重要な課題であり、区は、これまでもシルバー人材センターなどと連携した就労相談――いわゆるアクティブシニア事業と言っております――あるいはキャリア相談など高齢者を対象にした雇用促進事業の一環として取り組んでまいりました。
今後は、団塊の世代の力を地域活性化に生かすという観点に立ち、産業振興公社やシルバー人材センターと連携をし、これまでの施策を充実強化するとともに、新たな仕組みづくりを検討してまいります。さらに、公社では世田谷ならではの起業・創業支援の仕組みづくりの検討を進めることとしておりますので、そこでの検討課題の一つとして団塊の世代への対応も取り上げ、産業団体などとの意見交換も行ってまいります。
以上です。 |
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| ◎堀川 清掃・リサイクル部長 |
清掃事業の民間委託につきます二点のお尋ねにお答え申し上げます。
まず、今後の方向性としての民間委託についてということでございます。
今後のごみ資源の収集形態のあり方につきまして、現在、清掃・リサイクル審議会に諮問し、ご審議いただいているところでございます。審議会では検討の視点といたしまして、環境に配慮した持続可能な社会への実現に寄与することを基調にいたしまして、一点目として、ごみの減量につながること、二点目として、区民の理解と協力が得られること、三点目としまして、経費や負担が適切であること、この三つの視点から検討が現在進められております。
こうした収集形態の検討を踏まえながら、区民サービスの向上と効率的、効果的な清掃事業の展開を図るため、行政と民間の役割分担の見直しを含めた幅広い検討を行ってまいります。
次に、民間委託の第一歩として、粗大ごみの収集について踏み出すべきとのお尋ねでございます。
粗大ごみの収集につきましては、現在、粗大ごみの受付センターで区民の方からの申し込みを事前に受けまして収集、運搬する仕組みとなっております。現在はこの受付センターでの業務を民間に委託して実施しているところでございます。
この粗大ごみの収集に当たりましては、特に引っ越しシーズン等の繁忙期におきまして申し込みから収集までの間をお待たせすることがございまして、期間短縮を図っていくことが大きな課題であるというふうに認識をいたしております。このため、区民の方による直接申し込みを民間委託で試行するなどの取り組みを行わせていただいておりますが、今後は、さらに期間短縮ができる収集方策を検討する中で、民間活力の活用を視野に入れまして具体的に検討してまいります。
以上でございます。 |
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| ◎山 教育改革担当部長 |
私からは、「日本語」教育特区、教科「日本語」に書道を取り入れてはどうか、こういうご提案について、ご質問にお答えをいたします。
書道は日本の伝統芸術の一つであり、書道を学ぶことを通して集中力を養い、落ち着いて物事に取り組む態度を育成するということが言われております。教科「日本語」におきましては、日本文化の一つである書道に触れるような授業のあり方について、今後検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
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